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シンポジウム報告

さくらです。
阿蘇は今日もいい天気ですが、週末はまた雨マークが!!
土曜日も日曜日も輪地切りの活動やイベントがあるので、
事務局はみんな冷や冷やしています042.gif
何とか無事に終わればいいのですが・・・

さて、昨日は阿蘇プラザホテルにて行われた
「阿蘇世界農業遺産認定記念シンポジウム」に行ってきました。
主催は、熊本県農林水産政策課の阿蘇地域世界農業遺産推進協議会。

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基調講演とパネリストには国連大学の永田明氏、
パネルディスカッションにはJA阿蘇の犬飼忠綱氏、
阿蘇地域振興デザインセンターの國谷恵太氏、
小野泰輔副知事、コーディネーターは阿蘇地域振興局長の松永正男氏。

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永田氏から世界農業遺産(GIAHS)の意義とその活用について、
世界の事例を挙げて説明がありました。
そして、日本で最初に認定を受けた能登の里山では、実に2年の歳月をかけて
ブランド米づくりに取り組んだということで、認定を受けたからといって、
すぐに現場の農業が変わるわけではない、ということでした。
大きな成果のひとつに「地域での話し合いの回数が増えた!」と言われました。
これはなるほど、という感じです。

また、『国内認定地でのネットワーク化と世界に向けた発信』の重要性を強く言われていました。

小野副知事からは、世界農業遺産について
「1、よく知る 2、積極的に加わる 3、広く伝える」と言うことを強調されました。
世界が後世に残すべきだと判断した阿蘇の農業、システム、文化、環境とは何か?
阿蘇の生産者のみならず誰もがそのことを理解し、
人に伝えられるようになってほしいと。

地元では、認定をどう活かすか、という議論の前に、どうして阿蘇が認定されたのか、
阿蘇のどのような素晴らしい部分が認められたのかを、今一度認識すべきですよね。

また、会場からも阿蘇中央高校の先生や若手畜産農家さんから、
活発な意見がありました。

「阿蘇の農業の素晴らしさ、お米の美味しさをもっと外に伝えたい。
卒業後、地元の後継者として残る学生たちに野焼きを経験させたい!!」
先生の熱い思いに財団もしっかり応えて行かなければと思いました。
今後、県とのタイアップで、火引きの後継者育成の事業を行う予定です。
牧野の野焼きの後継者を、各方面からの協力で支えていけたらと思っています。

若手の畜産農家さんからも、牧野の放牧頭数制限があって、
あか牛の増頭が出来ない悩み、それに対する行政の対策・・
活発な議論があり、とても意義のあるシンポジウムでした。

このように色んな方からの問題提起が上がってくることが
GIAHS認定のひとつの成果!!
それに対する議論が大きな前進になるのだと実感しました。
同時にさくらも、自分の役割やできることについて、常に考えていきたいと思います018.gif

事務局の熊本県農林課からも
今後も草の根的な周知活動やシンポジウムを
どんどん行っていきたいと言われています。
次回は11月29日(日)にシンポジウムを予定されているようですよ034.gif


また、財団では先日放映された
「世界を動かしたイタリアンシェフの夢 ~阿蘇「世界農業遺産」への歩み~
というKABの番組を録画しています。
どのようにして、阿蘇がGIAHS認定をうけるまでに至ったのか、
イタリアンシェフ宮本さんのロマンがぎゅっと詰まったいい番組ですよ030.gif
当日見ることができなかった方に、貸し出すこともできますので、
どうぞさくらまでお知らせください。

シンポジウム報告_a0114743_15341581.jpg



地元だけではなく、熊本県民の皆さん、
阿蘇に興味のある皆さんもぜひ、世界に認められた阿蘇の魅力を
今一度考えてみませんか。。。

長文失礼いたしました040.gif
by greenstock | 2013-09-06 15:30 | さくら | Comments(0)

阿蘇の自然保護を進めるグリーンストック財団事務局より、様々なお知らせや事務局の日々を綴ります。事務局で交代しながら書き込んでいきますので、どうぞおつきあいください!


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